お盆休みに東京へ行ってきました。

まずは、以前より見学したかった自由学園『明日館』へ。

案内には駅から徒歩5分とありましたが、住宅街にある為、分かりにくくて10分以上かかってしまいました。

住宅街の中にあるのですが、違和感なくなじんでいました。

フェンスにもデザインが入っていますね。

 

せっかくなので、ガイドツアーの時間に合わせて行きました。

見学可能日は14時からありますので、見学料を払えば誰でも参加することができますよ。

当日は、私たちを含めて10名ほど・・・少し年配のご夫婦や、写真をいっぱい撮っている

マニアっぽい方が参加されていました。

自由学園は重要文化財に指定されたのですが、建物である以上使ってこそ残した価値があると考えられ、

使いながらの保存＝『動態保存』になっており、見学料が次の修繕費用に充てられるそうです。

 

文化財指定を受けた建造物は、保存修理をする際にその建物の構造体（工法・技法）を中心に調査が行われます。

それによって何十年もの歳月によって生じた地盤沈下や、建物の解体時に判明する建物傾斜、変形、経年変化等による破損状況を観察します。

並行して文献史料調査も行います。これらの調査を総合的に分析し、建設当時の構造や技法、部屋の配置替や改造箇所の把握、

建物の変遷を明らかにし、どのような形に復原していくかを検討します。

補修工事当時の屋根や建具の色は茶色だったそうです。

文献を調べていくうちに緑ではないか？ということになり、解体工事の時に屋根裏から緑の部分が出てきて確証できたみたいですね。

ホールの壁に当時の生徒たちが描いた大きな壁画があるのですが、長い間漆喰の下に埋もれていたのを修復工事の際に

丁寧に壁を剥がし復元したそうです。

宗教的な絵なので、戦時中に隠されたのでしょうか？

他にも、興味のある話がたくさんありましたが、続きはまた次回にご紹介しますね。

 

Written by Y.T