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ウォード・W・ウィリッツ邸は、広大な敷地を有する郊外に位置し、漆喰を塗った白い外壁と濃い色で着色された装飾材との美しいコントラストが印象的な建物です。
ライトは1952年夏のタリアセン・フェローシップの講話の中で、
―「ウィリッツ邸こそ偉大なプレイリーハウスの第一作です。地面から笠木のてっぺんに至るまでのすべてが、現代建築の初めての表明なのだとわかるでしょう。窓にしても建物に穿たれた穴ではありません。建物に仕組まれた特徴なのです。」
と語っています。
玄関は、建物側方の車寄せの下にとられていて、主たる居住部分は地表面より数段ほど持ち上げられており、それぞれにテラスが設けられたリビングとダイニングからはプレーリー(草原)の風景が展望できるようにされています。平面形は中央の大きなローマン煉瓦の暖炉を起点として風車の様に四方に広がっています。
この空間構成はプレーリー住宅の典型で、訪問者は広々とした車寄せ(弛緩)から圧縮された玄関と短い階段、そして左への転回(緊張)と変化する空間を通って主たるリビング(再び弛緩)に到達するのですが、これらの空間操作の結果、その場所は実際よりも大きく感じることができるのです。
ウォード・ウィリッツ氏は92歳で亡くなるまでの50年間、この家に住み続けたそうです。
その後、ミルトン・ロビンソン氏がこの邸宅を購入するまでに増築、改装が繰り返されていましたが、1980年代後半、ロビンソン氏によって現代的利便性を損なうことなくライトの精神を保持しようと、この邸宅の完全な復元が行われました。
現在は樹木が茂りすぎ、また周辺も建て込んできたせいで本来の壮大な水平性はかなり損なわれてしまっていますが、敷地内は整備されて足元は植え込みもなくすっきりと保たれ、建物はその美しい姿を今でも残されています。
Written by T.Y
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