小売業者チャールズ・エニスと妻メイベルのために造られたエニス邸は、

ライト自身の溢れ出るアイデアを抑えきれないかのように、1923年にライトによって

立て続けに設計された4棟のテキスタイルブロック住宅の一つで、正方形のブロックの表面に

成形された意匠が建物全体（外部と内部）に繰り返されるデザインは、

帝国ホテルで試みた手法を発展させたものです。

　

コンクリートブロックを積み上げる工法を用いた住宅は、

ライトの後期住宅様式であるユーソニアンハウスが、板材を水平方向に貼る工法に移行する以前の、

ユーソニアンの原点とも言われています。

尚、コンクリートブロックがカリフォルニアの暑さと湿気を遮断するのに適しているとの

考えで採用されています。

 

素材も環境に合ったものが選ばれていたんですね。

尚、 1994のノースリッジ地震と2005年の記録的な雨量でコンクリートブロックの劣化が進み、

大規模補修が行われました。

Written by Y.T