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今回はフランク・ロイド・ライトの愛弟子の1人であるルドルフ・シンドラーについてお話します。
ルドルフ・シンドラーは1887年にオーストリアのウィーンに生まれました。
大学を出て建築の学位を取得し、事務所に勤めていました。
その後、フランク・ロイド・ライトの作品に出会います。
ライトの作品に感銘を受けた彼は、ライトに面会を求める手紙を書き続けたのだとか。
1914年にアメリカ、シカゴに移住。
オッテンハイマー・シュテルン&ライヒェルト(OSR) 事務所に職を求めます。
移住した年の年末。念願のフランク・ロイド・ライトに面会しますが、ライト自身が様々な問題を抱え
ちょうど仕事がなかった時であったため、採用を断られてしまいました。
そのためにOSR事務所での仕事を続けることになります。
しかし、ライトに東京、帝国ホテルの設計依頼が入り、ライトが来日することが決まると
来日している間のオークランドの事務所をシンドラーに任せることとなりました。
1922年に彼の代表作品と言われる「シンドラー自邸」を設計しました。
どこか日本風な室内空間と日本庭園を感じさせるのも、
フランク・ロイド・ライトの影響が少なからずあるようです。
室内だけを見るとアメリカにあるとは思えませんね!
この住宅は、プレキャストコンクリートパネルを壁、床に採用しているのが特徴です。
(プレキャストコンクリートとは現場で組み立て・設置を行うために、工場などであらかじめ製造されたコンクリート製品、あるいはこれを用いた工法のこと)
しかしパネルは工場製作ではなく製作を現場打ちで行い、製作パネルの建込みをして建てています。
キッチンも、とても日本を感じられる空間となっていますね。
ライトの愛弟子は何人もいますので、また機会があればご紹介します!
Written by A.Y
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