昨日、ご来場されたお客様から言われたことで改めて思い返してみました。

「この家は、とても落ち着きますね。ホテルやレストランでディナーをしている雰囲気がある・・・」と言われました。

明る過ぎず、ぼんやりと浮かんでいるかのよう。

実は、住まいの灯りは光と影を織りなすことで、住空間はより豊かな味わいになるのです。

フランク・ロイド・ライトの住宅（有機的建築）でもこの設計技法が生かされています。

昼は自然の明かりを、夜は最小限の明かりを、と考えていました。

つまり、昼は床と梁の間一面の「ガラスウォール」の広い窓と梁の上部にある「クリアストーリー」から自然光（直射光）をたっぷりと取り入れ、部屋の隅まで照らします。

部屋に入った自然光は壁や床にはね返り、散乱する反射光としてまた部屋を明るくします。

また、反対位置にある採光窓からも光を入れ、部屋全体が柔らかい光で満たされるようにしてあげます。

そして、夜の照明はフロアスタンドなどの部分照明と間接照明のみのやわらかい灯りとなります。

そこに暖炉の灯りが加わって、光と影のコントラストを生んでくれるのです。

住まいにとって、灯りはほんとうに大切なこと・・・。

ぜひ、展示場で「４つの自然光とやわらかい間接照明のデザイン」を体感してみてください。

Written by Y.T