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昔日本の住宅を『ウサギ小屋』と欧米の方々に揶揄されているということを聞いたことがあります。
日本の人口は1966年に1億人を超え、2008年に1億2800万人でピークアウトしました。
特に東京・大阪の首都圏では人口が密集し、マンションやアパートが所狭しと立ち並び、一戸建ても非常に狭い敷地に3階建てというところもたくさんあり、敷地の広い国の人たちから見れば我々の住まいは正に『ウサギ小屋』なのかもしれません。
人口が密集している状態を調べる方法に人口密度があります。
人口密度は1キロ平方メートルに何人がいるかを表すもので、
日本全体では 336人/キロ平方メートル
日本で一番人口密度が高い東京は 6223人/キロ平方メートルです。
滋賀県は 351人/キロ平方メートル で日本の中で15位だそうです。参照
ちなみに、日本は世界で34番目に人口密度が高い国・地域(国だけだと21位)なのだそうです。参照
しかし、これからの日本は人口が減っていきます。
2008年以降人口は減少していて、2017年1月1日現在で1億2686万人です。参照
国を挙げて少子化対策や人口減に対しての経済減退が心配されていますよね。
ということは、東京や大阪の首都圏ばかりに人が集まらなければ、日本の人口密度は下がり、もっと広い土地に『ウサギ小屋』と揶揄されないような住宅を作っていくことが出来るということではないでしょうか?
人口密度と住宅の面積は当然関連があります。
総務省のデータでは、やはり東京・大阪の1住宅当たりの面積は小さくなっていることがわかるのです。
フランク・ロイド・ライトは、施主さんに「家を建てるなら郊外に建てなさい」と進めていました。
人口が密集し、土地の高い都市部では、なかなか広くて地形のよい土地は手に入りません。
安くて広い土地に居心地の良い家を作ることを進めていたのです。
これだけ交通網が発達し、通勤・通学にも様々な交通手段を使うことができるようになった現代では、尚更郊外という考え方はありではないでしょうか?
人口減をマイナスとだけとらえずに、人が余裕をもって過ごしやすい環境を作っていくことが出来る一つのきっかけと捉えてみることもありなのかもしれませんね。
Written by T.Y
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