最近週刊誌を騒がせている某ビルダーさんの欠陥住宅問題ですが、建築に携わる人間にとって他人事ではありません。
横浜のマンションの杭の問題をはじめ、免震ゴムの問題など、建築・建設業界にはこの手の問題は結構起こります。
これを対岸の火事として、我々も見る事は出来ません。

私たちオーガニックハウス滋賀湖南店には自社の監督がおり、監督が約20業者程度の職人さんや業者さんを使って家づくりを行います。
工事を進める中では、人間が進める事なので、どうしてもミスや勘違いも起こりがちです。
悪意が無くても欠陥住宅が作られてしまうことはあるのです。
今の建築会社で、家づくりを愛する人たちが、悪意をもって欠陥住宅を作っているということは僕はないと信じています。
しかしながら、その家のオーナーである施主様からしたら人生をかけて建てる家が欠陥住宅になってしまうことは、最悪なことですし、許せないことであることは間違いありません。

このようにならないために現場監督がいるわけですが、現場監督1人にこの全責任を負わせることに、リスクを感じています。
現場監督が複数の現場を見る事も建築業界では当たり前のことになっていますし、工事すべてに付きっ切りということは現実的に難しいことも理解できます。

このため、弊社では、住宅検査のホームリサーチという会社に検査を依頼しています。

当然監督にもチェックをさせ、また社内検査も行いますが、第三者に検査をしてもらい、お客様にインターネットで写真報告をしてもらうようにしています。このため、現場の緊張感もかなり違います。
検査は工事の途中で、特に後で見えなくなるところを中心に検査を行います。

その数、建築中に10回の検査、211項目

ダメなところは、ホームリサーチから指摘があり、やり直し工事を行います。
費用は1現場38万円かかりますが、身内でない社外の人にチェックをされるということは、社員を信用していないということではなく、間違いない住宅をお客様に届ける為に必須なことだと考えているのです。
ちなみに、ホームリサーチでは、この検査をしてもらった住宅には30年の雨水保証がお客様に送られます。

人間は完ぺきではありませんので、大切なものを作るときにはしっかりとした検査・チェック体制を作っておくことが大切だと思います。

Written by T.Y

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