ライト建築の『甲子園会館』

今回は、内部をご紹介します。

 

玄関扉です。

帝国ホテルも回転扉でしたね。

以前、どこかの施設で回転扉に人が挟まれた事故があってからは、安全のため使用していないそうです。

この扉だけ、なぜかひらがなで『おす』と書いてあります。

しかも、両方のドアが『おす』なんです。

中に人が居たら事故になりそうですね。

 

玄関ホールです。

この建物は柱や暖炉に石が使われています。

『日華石（にっかせき）』といって石川県の小松市の一部で算出される凝灰石（ぎょうかいがん）ですが、

柔らかくて脆いのと、今は産出されていないので改装の際に兵庫県高砂市で産出される『竜山石（たつやまいし』に変えているそうです。

 

エントランスには、砂を吹き付けて研磨する『サンドブラスト』のデザインガラスが2枚あります。

実は2枚のガラスには数ヶ所違いがあるらしいので、行かれた際には探してみてくださいね。

 

他にも、今は学生の製図に使われている部屋の装飾に、

『W』と『L』と『F』の文字に見えるものがあるんです。

『FRANK LLOYD WRIGHT』の頭文字ではないかといわれています。

 

現に、帝国ホテルの支配人だった林愛作邸には『H』の文字があったそうで、

『ヨドコウ迎賓館（旧山邑家住宅）』には『M』と『Y』の文字がありましたよ。

こちらも探してみてくださいね。

 

Written by Y.T