9月1日は防災の日でしたね。

防災の日というのは1923年に起きた関東大震災に

ちなんで制定されました。

 

実は関東大震災とフランク・ロイド・ライトには

つながりがあるのですが、ご存知でしょうか？

 

フランク・ロイド・ライトが設計をした「帝国ホテル」は

1923年8月に工事が竣工し、

来月の9月1日に披露式が開催される予定だったのです。

そう、なんと関東大震災の日です。

もちろん披露式は中止になってしまいました。

 

 

関東大震災は、死者9万1802人、行方不明者4万2257人という

大きな地震でした。

その中で帝国ホテルは倒壊せずに残っていたのです！

そのため、各報道機関や各国の駐日大使館、主要な企業の

臨時事務所にされたそうです。

 

 

帝国ホテルは、建物の高さが低かった為、大きな揺れにならなかったことが

倒壊しなかった理由のようです。

（高層マンションなどは、高さが高いほど揺れが増幅されますよね。）

フランク・ロイド・ライトの設計の特徴である

建物の高さを抑える、ということが揺れを抑えてくれたんですね！

 

建物の高さを抑える、というのはライトが設計した個人住宅にも

採用されていますし、オーガニックハウスの住宅でも見られます。

高さを抑える事で、まわりに圧迫感をもたせない、建物がどっしりと

立派に見えるというものです。

 

帝国ホテルの話に戻りますが、倒壊しなかった理由は

客室により、壁が多かったことも理由のひとつのようですよ。

関東大震災とライトにはこんな繋がりがあったんですね。

 

残念ながら、帝国ホテルは取り壊されてしまいましたが

玄関部分のみが愛知県犬山市にある明治村に移築されています！

興味のある方はぜひ見に行ってくださいね（＾＾）

 

 

Written by A.G