今回はフランク・ロイド・ライトが設計した個人住宅、ホリホックハウスをご紹介します。

 

ホリホックハウスとは「立葵の家」という意味で、これは施主が立葵の花を好んでいたからだそうです。

建物の至る所に立葵の花をモチーフとした幾何学デザインが

外壁や窓ガラス、家具などに施されており、建物を訪れる人たちに強い印象を残します。

ちなみにホリホックハウスは1917年に建てられました。ちょうど今から100年前ですね！

 

 

ちなみに立葵の花とはこんな花です。背丈1～2ｍになり赤やピンクなどの鮮やかな花が咲きます。

 

 

陽光を受けやすい丘の頂に建っている為、外周壁の窓を最小限にとどめる代わりに

内側に囲われた涼やかな中庭に面して大きな面積のガラスの開口を用いられていたり、

部屋と部屋どうしを巧みな床の段差や、部分によっては極端に低いと思われる天井で

ダイナミックに空間を切り替えながら連続させる設計手法が取り入れられています。

 

 

翌年1918年に設計された山邑邸（現在のヨドコウ迎賓館）との類似点が数多く見られるそうです。

同じように丘の上の斜面に建てられた点、少し斜めに傾いた屋根まわりの外壁、

その縁を彩る装飾などの形態の類似性ももちろんですが、地形や気候を利用した空間構成なども類似しています。

ライトの考え方が至る所にちりばめられていますね！

 

ちなみにヨドコウ迎賓館は現在、保存修理工事のため閉館しています。

ご注意くださいね。

 

 

Written by A.G