先日、ヨドコウ迎賓館の保存修理工事見学会へGさんと一緒に行ってきました。

ライトの建築物で装飾に使われている『擬石飾り』が、ヨドコウ迎賓館にも多く使われていました。

形が帽子に似ていることから『夏帽子』と呼ばれていますが、

ちょうど麦わら帽子だとリボンの部分にある飾りです。

 

この擬石飾りは、大谷石の砕石と砂、セメントを混ぜて作られているそうですが、

今回の修復工事の為、成分を解析し材料や配合比率を変えてサンプルで強度試験を実施し、材料を決定したそうです。

建設当時の状況に近づけるために、細かいところまで考えて工事をされていました。

見学会の時は、左官職人さんがその材料で擬石飾りの補修をされていました。

とても細かい作業で大変そうでした。

写真掲載がNGの為、詳細は下記ページをご覧ください。

【ヨドコウ迎賓館】国内唯一の現存するライト設計を“あくまでも忠実に”修理中！

 

ヨドコウ迎賓館の擬石飾りとよく似ているのが『ホリホックハウス』です。

　

こちらの擬石飾りは『タチアオイ』の花をデザインしたものです。

こちらの建物も修復工事をされたので、同じように左官職人さんが細かい作業をされたのでしょうね。

 

保存する為の修復工事は大変そうですが、なかなか見ることのできない素敵な建物なので、

後世に残していってもらいたいですね。

Written by Y.T