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昨日は『五山送り火』でしたね。
『祇園祭』、『葵祭』、『時代祭』とで京都の『4大祭』と言われています。
毎年お盆最終日となる8月16日に行われています。
お盆とは、8月13日の夜から8月16日頃までを指し、初日となる8月13日には、あの世から現世へ還ってくる祖先の霊たちを迷うことがないように
出迎えるため、昔は『迎え火』が焚かれていました。
今では盆提灯やローソクを灯すのが一般的です。
そして、お盆に還ってきていた祖先の霊たちを再びあの世へ送り届けるために「送り火」を焚きます。
今では5山ですが、昔は10山あったそうです。
それぞれの山に歴史や起源がありますが諸説あるようです。
私の実家は京都市の南にあり、10階建ての公団の屋上から毎年見ていました。
送り火の日は住民以外にも開放されていたんです。(地元の人しか知りません)
小さい頃から毎年見るのがあたりまえだったので、あまり由来などを考えたこともありませんでしたが、少し調べてみました。
「大文字」
1番目に点火する文字で「大文字山」、別名「如意ヶ岳」とも言われる山です。
平安時代に弘法大師が始めたという説があります。
火床に『大谷石』が使われています。
大谷石は耐火性に優れているので、住宅やかまどに用いられていました。
展示場の照明や暖炉も大谷石なんですよ。
2番目に点火するのは「松ヶ崎妙法」です。
「妙」は西山、「法」は東山で、2山合わせて「妙法山」ともいいます。
日蓮宗の僧が「南無妙法蓮華経」から「妙」と「法」の字をとって始めたと云われています。
3番目に点火するのは「舟形万灯籠」で、船山です。
船の形は西方寺の開祖・慈覚大師が唐からの帰路に暴風雨に遭い「南無阿弥陀仏」と唱えたところ無事に帰国できたことから
帰路の船を型どったと云われています。
4番目に点火する「左大文字」は他の送り火よりも新しい江戸時代に始まったと云われています。
大文字山で、1番目に点火する山と区別するために「左大文字山」とも言われています。
「大」ではなく「天」の時期もあったそうです。
1番目の「大」は一斉に点火しますが、左の「大」は筆順で点火します。
最後に点火するのは「鳥居形松明」です。
曼荼羅山です。
他の山とは点火方法が違い、松明をそのまま突き立てるので火の色も他の山とは違ってオレンジ色に近いです。
何だか他の文字と比べて暗い感じに見えていたのはそのせいだったのですね。
火の大きさも小さいですね。
以前、この地域にお住まいの方に寄付やお手伝いが大変だというお話を聞きました。
それぞれの山には保存会があり、大体が寺の檀家さんや地域の方のようです。
その方たちのおかげできれいな送り火を鑑賞することができるのですね。
Written by Y.T
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